Dockerのボリュームについて理解する

学んだこと

コンテナ内のデータを永続化させる機能

• ボリューム
• バインドマウント

ボリュームとは？

• コンテナ・ホスト PC から分離されている領域のことを指す。
  • コンテナを削除しても、ボリュームは削除されない。
  • 複数のコンテナからボリュームにアクセス可能
  • ホスト PC から分離しているため、ホスト PC からボリュームにアクセスすることはできない。

バインドマウントとは？

• ホスト PC の任意のディレクトリをコンテナにマウントする仕組み。
• ボリュームと違い、データはホスト PC に保存される。
  • そのため、ホスト PC からデータにアクセスすることができる。

ボリュームの基本的なコマンドを試す

• docker volume create <ボリューム名>でボリュームを作成する。
• docker volume lsでボリューム一覧を確認し、ボリュームが作成されたかどうか確認する。

PS D:\testdocker_1> docker volume create my-volume

my-volume

PS D:\testdocker_1> docker volume ls
// ボリュームが作成されたかどうか確認する。

DRIVER    VOLUME NAME
local     my-volume

• docker volume inspect <ボリューム名>でボリュームの詳細情報を表示できる。
• 以下の情報を確認することができる。
  • 作成日時
  • ボリュームのドライバ名(ローカルやクラウドストレージも存在する。)
  • ボリューム領域のパス
  • ボリューム名
  • オプション(ボリューム作成時のオプションが表示される。)
  • ボリュームのスコープ(ローカル環境だと local、クラウド環境だと global が表示される。)

PS D:\testdocker_1> docker volume inspect my-volume

[
    {
        "CreatedAt": "2025-02-24T06:00:32Z",
        "Driver": "local",
        "Labels": null,
        "Mountpoint": "/var/lib/docker/volumes/my-volume/_data",
        "Name": "my-volume",
        "Options": null,
        "Scope": "local"
    }
]

• ボリューム領域のパス(/var/lib/docker/volumes/my-volume/_data)にcdコマンドで移動してみる。

PS D:\testdocker_1> cd /var/lib/docker/volumes/my-volume/_data

cd : パス 'D:\var\lib\docker\volumes\my-volume\_data' が存在しないため検出できません。
発生場所 行:1 文字:1
+ cd /var/lib/docker/volumes/my-volume/_data
+ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    + CategoryInfo          : ObjectNotFound: (D:\var\lib\dock...my-volume\_data:String) [Set-Location], ItemNotFoundException
    + FullyQualifiedErrorId : PathNotFound,Microsoft.PowerShell.Commands.SetLocationCommand
// フォルダが見つからないため移動することができない。
// 理由としては、ホストPC上でDockerのボリューム領域にアクセスすることができない仕様のため。

• docker volume rm <ボリューム名>でボリュームの削除を行う。
• docker volume lsでボリューム削除されているか確認。

PS D:\testdocker_1> docker volume rm my-volume

my-volume

PS D:\testdocker_1> docker volume ls

DRIVER    VOLUME NAME
// 先ほど削除したボリュームは表示されなくなった。

試しにボリュームを使い、データを永続化する。

• 以下の環境で試す。
  • コンテナ
    • contaner-1
      • マウント先:/app1
    • container-2
      • マウント先:/app2
  • ボリューム
    • my-volume
      • ルートディレクトリに hello.txt が存在する。

上記の環境を構築する

• docker volume <ボリューム名>でボリュームを作成する。

PS D:\testdocker_1> docker volume create my-volume
my-volume
PS D:\testdocker_1> docker volume ls
DRIVER    VOLUME NAME
local     my-volume

• docker container run -it -v <ボリューム名:マウント先パス> --name <コンテナ名> <イメージ名>でコンテナを起動する。
• container-1 のコンテナを作成

PS D:\testdocker_1> docker container run -it -v my-volume:/app1 --name container-1 ubuntu:20.04
// マウント先を設定する際は絶対パスで指定を行う。

root@13d6480d9c9a:/# cd /app1
root@13d6480d9c9a:/app1# touch hello.txt
root@13d6480d9c9a:/app1# ls
hello.txt
// /app1にhello.txtを作成する。

• container-2 のコンテナを作成

PS D:\testdocker_1> docker container run -it -v my-volume:/app2 --name container-2 ubuntu:20.04

root@32c31336177b:/# cd /app2
root@32c31336177b:/app2# ls
hello.txt
// 先ほどcontainer-1内で作成したhello.txtが存在している。

ボリューム内のファイルを編集する

• container-2 にある hello.txt を編集し、container-1 で確認する。

// container-2
root@32c31336177b:/app2# echo "Hello World from container-2" > hello.txt

// container-1
root@13d6480d9c9a:/app1# cat hello.txt
Hello World from container-2
// container-2で編集した内容が表示されている。